伊野部死体遺棄について

  • 18時の夕飯後に死体を遺棄に行ったならば、トランクに入れられた状態の死斑が残るはずである。よって死体遺棄はそれ以前に行われた。アリバイがないのは浦永と栗山の2人である。

死体には死斑がほとんど出ていないとあります。10時間の死斑は「退色」18時間以降は「退色せず」とあります。初期段階の死斑は死体の体勢を変えると消える(移動する)のです。

伊野部死亡をマリカに電話のあった2:00とすると

  • 8〜10時間(退色)→10:00〜12:00
  • 12〜18時間(退色せず)→14:00〜20:00

18:00の夕飯後、死体を遺棄に行ったならば、トランクに入れられていた状態の死斑が残ります。すなわち死体遺棄はそれ以前。トランクを受け取り、そのまま遺棄しに行ったと考えられます。その時間帯にアリバイがないのは浦永、栗山の二人となります。

何らかの事情により死斑が出にくいのであれば、それは本文中に記述されているべき。本文中には『水中にあったためかはっきりとは出ていない』としか書かれていない。

これは推理じゃありませんが、犯人の心理的にも死体を長く置いておくのは危険と考えると思います。死体が発見されれば、せっかくのアリバイトリックも無駄。暑いから腐敗が早いかもしれない。私だったら、ちょっと怪しい行動を取ってでも捨てに行きたいですよ。観光とかドライブとかしてる場合じゃないって!